トリマーを新卒1年目で辞めたい!転職できる理由と退職するかの判断基準
2026.11.05
予約が詰まって休憩が取れず、大型犬の作業で腰や手首も痛い。仕上がりを責められても先輩に聞けず、「専門学校まで出たのに辞めていいのか」と悩んでいるのではないでしょうか。
トリマーを辞めても、ほかの仕事に転職する道はあります。飼い主の要望を聞く力や、犬の変化に気づく観察力、時間内に仕上げる段取りは次の仕事でも使える経験です。
辞めるかを判断する基準と、経験を活かせる転職先、退職までの進め方がわかれば、自分に合う選択を考えやすくなるでしょう。
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目次
新卒1年目でトリマーを辞めたくなる理由
新卒1年目でトリマーを辞めたくなる理由は、給料・体の負担・休みの取り方・職場での教わり方の大きく4つに分けられます。
- 給料が安く技術を磨いても上がらない
- 立ち仕事と大型犬の作業で体がもたない
- 予約が詰まって休憩も休みも取れない
- 仕上がりを責められて先輩にも聞けない
給料が安く技術を磨いても上がらない
技術が身についても給料に反映されず、将来の生活を考えて辞めたくなることがあります。専門学校で学び、現場でできる作業が増えても、昇給の基準が見えない職場では働き続ける目標を持ちにくいでしょう。
店長になるか独立しなければ、大きな昇給は難しいと感じる人もいます。結婚や将来の暮らしを考えたときに、今の給料のまま続けられるかという不安につながります。
最初の会社を辞めた若年労働者のうち、「賃金の条件がよくなかった」と答えた人は21.8%です。(※1) 仕事への意欲があっても、生活を支える給料への不満が退職につながることはあるでしょう。
立ち仕事と大型犬の作業で体がもたない
立ったままの作業と、大型犬を抱えたり支えたりする動作が重なり、体への負担から辞めたくなることがあります。動く犬を支えながら洗い、ブローでは腕を上げ続けるため、腰や手首を休めにくい仕事です。
今は何とか働けても、この作業を長く続けられるのか不安になる人もいるでしょう。
また、仕事には汚れた体のシャンプーや排せつ物の処理、掃除も含まれます。「動物に囲まれて働きたい」と思って選んだ仕事と、体力を使う日々との違いに疲れてしまうこともあります。
予約が詰まって休憩も休みも取れない
予約の間に余裕がなく、食事や休憩の時間を取れないことも、辞めたくなる理由です。犬の状態や仕上がりの要望で作業時間が延びても、次の予約が迫ると休む時間を削りやすくなるでしょう。
営業時間が終わってからも、カルテの整理や掃除、予約への対応が残ることがあります。土日祝や大型連休、年末年始は忙しく、家族や友人と予定を合わせにくい点も負担です。
最初の会社を辞めた若年労働者のうち、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」と答えた人は28.5%でした。(※1) 休む時間を確保できないことは、働き続けるうえで大きな負担になるといえます。
仕上がりを責められて先輩にも聞けない
仕上がりを注意されても改善の仕方を教わる機会がなく、質問もしにくい環境では、自信をなくしやすくなります。少人数の職場では、先輩との関係が悪くなっても相談相手を見つけにくいでしょう。
動く犬にはさみやバリカンを使う仕事には、けがをさせないよう気を配る緊張も伴います。そこに飼い主の細かな要望や仕上がりへの指摘が重なると、経験の浅い新人は不安を抱え込みがちです。
最初の会社を辞めた若年労働者のうち、「人間関係がよくなかった」と答えた人は26.4%でした。(※1) 仕事の内容だけでなく、周囲との関係も若手が職場を離れる理由になっています。
新卒1年目でトリマーを辞めても転職できる?
新卒1年目でトリマーを辞めても、転職は可能です。
正社員の採用担当者への調査では、第二新卒を採用している企業は60.9%でした。(※2) 就職して間もない人を受け入れる採用枠があるため、長い職歴がなくても転職先を探せます。
トリマーの経験だけで応募できる求人はある
未経験者を受け入れる求人なら、トリマーとして働いた経験をもとに応募できます。「犬の手入れしかしていない」と感じていても、日々の仕事にはほかの職種で使える力が含まれているでしょう。
たとえば、飼い主の希望を聞いて仕上がりを決める経験は、相手の要望を聞き取る力です。犬の皮膚や様子の変化に気づく観察力、予約の時間内に終える段取りも、仕事を進める力として伝えられます。
さらに、はさみを使う細かな作業には正確さが必要です。カルテの記入や予約管理も、情報を記録し、日程を調整してきた事務作業の経験といえるでしょう。
短期離職は問題にならない
第二新卒向けの求人では、短い期間で会社を辞めた人の応募を前提としているため、短期離職そのものは問題になりません。若手の採用では、相手の話を聞いて受け答えができるか、これまでの経験と今後やりたい仕事につながりがあるかも見られます。
第二新卒を採用する理由として、「新卒人材が充足できない」を挙げた企業は53.4%で、最も多い回答でした。(※3) 経験を積んだ人だけでなく、入社後に仕事を覚える若手を求める企業もあると考えられます。
また、新卒で入った会社を3年未満で辞めて転職した若年層のうち、最初の会社の在籍期間が1年未満だった人は48.2%でした。(※4) 短い在籍期間でも、次の仕事に転職した人はいます。
新卒1年目でトリマーを辞めていいかの判断基準
新卒1年目でトリマーを辞めていいかは、今のつらさが時間の経過で改善されるかを基準にしてください。
改善を待てるつらさと、働き方を変える必要があるつらさを整理すると、次のように分けられます。
← 横にスワイプできます →
| 改善の見込み | つらさの例 | 変化の時期 |
|---|---|---|
| ある | 繁忙期の忙しさ/作業に不慣れなことによる時間不足や仕上がりへの指摘 | 夏前・年末の繁忙期の終了時/シャンプーからカットまでの手順習得時 |
| ない | 昇給の仕組み/土日祝の勤務/立ち仕事や大型犬の作業の負担/少人数の職場で相談相手がいないこと | 時間の経過だけでは変化しにくい |
ただし、眠れない・食べられないなど体調に出ているときは、退職の判断より先に医療機関の受診を検討しましょう。
時間の経過で改善されるならその時期まで待つ
つらさが軽くなる時期を見込めるなら、その区切りまで待つ選択もできます。年末の予約が落ち着く時期や、シャンプーからカットまでの手順を覚える時期などが目安です。
ただ待ち続けるのではなく、区切りが来たときに負担が減ったかを確かめましょう。繁忙期が終わっても休めないなど、見込んでいた変化がなければ考え直して構いません。
手順を覚えて作業が速くなれば、仕上がりを指摘される場面も減っていきます。疲れがたまっているときは、先に休みを取ることも大切です。
時間がたっても改善されないなら転職を考える
昇給の仕組みや土日祝の勤務など、続けても変わりにくいつらさが中心なら、転職を考えてよいでしょう。作業に慣れても、大型犬を抱える動作や立ち仕事そのものは残ります。少人数の職場で相談できる先輩がいない状況も、年数がたつだけでは変わりにくいものです。
店を変えれば給料や仕事の分担が変わる可能性はあります。ただ、同じトリマーの仕事を続ける限り残る負担もあるため、職場を変えたいのか、仕事内容を変えたいのかを分けることが大切です。
トリミングの仕事自体を好きだと思えなくなったときも、無理に続ける必要はありません。犬が好きな気持ちと、今の働き方が合うかどうかは分けて考えてよいでしょう。
体調に出ているなら先に医療機関の受診を検討する
眠れない、食欲がない、涙が出る日が続くときは、辞めるかどうかを決める前に医療機関の受診を検討してください。症状だけで病名を決めず、いつからどのような状態が続いているかを医師に伝えましょう。
手首や腰の痛み、手荒れが続くときも、医療機関に相談することが大切です。「仕事だから仕方がない」と抱え込まず、受診時には痛みが出る作業や、仕事中に困っていることも伝えてください。
新卒1年目でトリマーを辞めた際のおすすめの転職先
新卒1年目でトリマーを辞めた際のおすすめの転職先は、次の3つです。
- 飼い主への提案の経験が活かせるペット用品の営業
- カルテと予約を管理した経験が活かせる一般事務
- 細かい手作業の経験が活かせる工場の品質検査
飼い主への提案の経験が活かせるペット用品の営業
ペット用品の営業とは、ペットフードやケア用品のメーカー・卸の会社で、ペットショップやサロン、動物病院に商品を提案する職種です。犬種ごとの毛や皮膚の違い、飼い主が気にすることを見てきた経験が活かせます。
たとえば、商品の特徴を伝える際に、サロンでどのような場面に役立つかまで説明できるでしょう。犬の手入れをする立場から、商品を通じて犬や飼い主を支える仕事へと関わり方を変えられます。
カルテと予約を管理した経験が活かせる一般事務
一般事務とは、書類の作成やデータの入力、電話への対応で会社の仕事を支える職種です。カルテを正確に記入し、予約の電話を受けて日程を組んできた経験が活かせます。
相手の用件を聞き取り、必要な情報を記録する流れは、トリマーの仕事でも経験してきたことでしょう。座って行う作業が中心の仕事なら、大型犬を抱えるような体の負担から離れられます。
細かい手作業の経験が活かせる工場の品質検査
工場の品質検査とは、製品に傷や寸法のずれがないかを、目や手、測定器具で確かめる職種です。毛の長さを左右でそろえたり、はさみの先まで気を配ったりしてきた集中力と正確さが活かせます。
決まった基準と手順に沿って確認を重ねるため、小さな違いを見逃さず作業することが求められるでしょう。飼い主の予約に合わせて作業を区切るトリマーとは、仕事の進め方も変わります。
トリマーを新卒1年目で辞めたい方におすすめの転職エージェント
トリマーを新卒1年目で辞めたい方におすすめの転職エージェントは、第二新卒エージェントneoです。未経験から応募できる求人を扱い、専属の担当者と強みや向いている仕事を一緒に考えられます。
ほかの相談先も比較したい方は、第二新卒におすすめの転職エージェントも参考にしてください。
対象は19〜29歳の第二新卒・既卒・フリーターなどです。(※5) 新卒で就職したばかりのトリマーも、対象に当てはまれば在職中から相談できます。
「次も給料や休みで困る職場を選んでしまいそう」と不安な人もいるでしょう。第二新卒エージェントneoは、社会保険がない企業や離職率が高い企業、若手を育てる環境がない企業とは取引しないとしています。担当者が実際に訪問した企業だけを紹介するため、職場の雰囲気を聞いてから応募を考えられます。
書類選考の通過率は94.7%です。(※6) 経験をどう伝えるか迷う人も、自己PRや志望動機を一緒に作り、書類の添削を受けながら応募できるでしょう。
面接日程の調整も任せられ、面談はWEB・電話でも受けられます。登録したあとはそのまま面談の日時を予約でき、地方に住んでいる人も使えます。
転職するか決めていない段階でも相談でき、利用料は無料です。登録直後に面談の日時を予約できるため、相談したいことがあれば予約まで進めておくとよいでしょう。
※5 出典:第二新卒エージェントneo 公式サイト(公式登録画面の対象)
※6 出典:第二新卒エージェントneo 公式サイト(2023年3月〜2024年2月に面談した人)
新卒1年目でトリマーを辞めるときの3ステップ
新卒1年目でトリマーを辞めるときは、転職先を見つける、上司に伝える、退職する、の3ステップで進めてください。
1. 働きながら転職先を見つける
体調に無理がなければ、働きながら転職先を探しましょう。収入を確保したまま活動できるので、生活費を心配して応募先を急いで決めずに済みます。
毎日の残業で活動する時間がない人や、体調を崩している人は、先に辞めて休んでから始めても構いません。体調に不安があるときは、仕事探しより受診や休養を優先してください。
トリミングサロンで平日に休みがある人は、一般の会社の営業日に面接を入れやすいでしょう。WEB面接に対応する企業なら、休みの日に自宅から受ける方法もあります。
応募先には、在職中で退職の手続きが必要なことを伝え、入社可能な時期を相談しておきましょう。
2. 内定が出てから上司に伝える
内定が出て入社日が決まったら、直属の上司に退職の意思を伝えます。同僚や先輩に先に話すと、上司へ間接的に伝わり、話が進めにくくなることもあるでしょう。
引き止められても、辞める意思が固まっていれば変える必要はありません。昇給や配置の変更など具体的な提案があれば持ち帰って検討し、「今は時期が悪い」といった曖昧な話には区切りをつけましょう。
期間の定めのない雇用で働く正社員は、退職を申し出てから2週間が経過すれば、会社の承諾がなくても退職できます。(※7) 上司が認めないことだけを理由に、退職を諦める必要はありません。
ペット業界では店やトリマー同士につながりがあるため、退職の話は丁寧に進めたいところです。異業種に転職する場合も、退職の意思と希望日を落ち着いて伝えましょう。
自分で言い出せない人や、強い引き止めで話が進まない人には、退職代行を使う方法もあります。退職代行とは、本人の代わりに会社へ退職の意思を伝えるサービスです。弁護士に依頼すれば、有給休暇の消化などの交渉まで任せられます。
自分で辞めると言えないなら
弁護士法人ガイアの退職代行
- 弁護士が会社とのやり取りを代わりに行う
- 有給消化や未払いの残業代の交渉もできる
- 入社したばかりでもLINEで相談できる
※相談は無料。依頼する場合の料金は25,300円から(弁護士法人ガイアの退職代行 公式サイト)
3. 就業規則に合わせて退職日を決める
就業規則で退職を申し出る期限を確かめ、入社日に間に合うよう退職日を調整しましょう。すでに入っている予約や繁忙期も確認し、引き継ぎに必要な作業を上司と相談してください。
犬ごとの情報は、後任が見てわかる形でカルテに残します。特に次の内容をまとめておくと、担当が変わっても対応を引き継ぎやすいでしょう。
- 仕上がりや毛の長さの好み
- 皮膚や体に関する注意点
- 作業中に気をつける動きや様子
- 飼い主から聞いている要望
有給休暇は、雇われてから6か月継続して働き、全所定労働日の8割以上出勤した人に最低10日が与えられます。(※8) 条件を満たしていれば、新卒で入社した年でも有給休暇を使えます。
残りの日数と取得する日を確認し、引き継ぎや貸与品の返却を済ませて退職しましょう。
新卒1年目でトリマーを辞めたい人のよくある質問
専門学校に通わせてもらったのに辞めていい?
専門学校の学費を出してもらっていても、トリマーを辞めて構いません。学費への感謝と、これからの仕事を選ぶことは分けて考えてよいでしょう。
学校で学んだ犬の扱い方や、現場で積んだ接客・段取りの経験は、次の仕事でも活かせます。
親には、今のつらさが続けることで改善するかを考えた結果として伝えましょう。続けにくい理由に加え、次に考えている仕事や転職活動の予定も話すと、今後の見通しが伝わります。
別のサロンに転職すれば解決する?
予約の詰め方や人間関係など、今の店の仕組みが原因なら、別のサロンへの転職で負担が軽くなる可能性があります。トリミングの仕事は好きで、今の職場に悩んでいる人には選択肢になるでしょう。
一方、立ち仕事や大型犬の作業、土日祝の勤務は、店を変えても残りやすい負担です。給料の上がり方も店によるため、サロンを変えれば解決するとは決めつけず、自分が最も変えたい条件を基準に選びましょう。
1年たつまで辞めないほうがいい?
トリマーを辞めたいと思ったら、在籍期間の区切りを待たずに転職活動を始めて構いません。改善の見込みがないつらさを抱えているなら、年数だけを理由に続ける必要はないでしょう。
全産業の大卒者では、就職した年に辞めた人の割合は12.3%でした。(※9) 就職して早い段階で働き方を見直す人は、ほかにもいます。
貯金が少なくても辞められる?
働きながら転職先を決めれば、貯金が少なくても退職を進められます。次の会社の最初の給料日までに必要な支払いを賄えるお金があれば足ります。
ただし、入社してすぐに給料が振り込まれるとは限りません。退職前に次の会社の最初の給料日を確認し、それまでの家賃や食費、引き落とし予定を並べて、手元のお金で払えるか確かめましょう。
新卒1年目でトリマーを辞めるときのまとめ
新卒1年目でトリマーを辞めたいときは、給料・体の負担・休みの取り方・職場での教わり方のうち何がつらいかを整理し、時間の経過で改善するかを基準に判断しましょう。
転職先には、今の経験を活かせるペット用品の営業・一般事務・工場の品質検査などがあり、トリマー以外にも仕事を選ぶ道はあります。
体調に無理がなければ、働きながら転職先を見つけ、内定後に上司へ伝え、引き継ぎを済ませて退職する流れで進めましょう。
自分に合う仕事がわからない段階でも、第二新卒エージェントneoで相談できます。専門学校や現場で積んだ経験も伝えながら次の選択肢を考えたい方は、評判を確認し、登録後に面談の日時を予約してみましょう。
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