仲居を新卒1年目で辞めたい!転職できる理由と退職するかの判断基準
2026.11.05
おもてなしがしたくて仲居を選んだのに、朝から夜まで仕事に縛られ、休日も友人と合わない。体の痛みや細かな指導に疲れても、「旅館の接客しか経験がなく、辞めたら次がないのでは」と迷っているのではないでしょうか。
入社して間もない仲居でも、転職は可能です。気配りや言葉遣い、配膳の段取りは、ほかの仕事でも活かせます。辞めるかの判断基準と経験が活きる転職先、寮の退去も含めた退職の進め方を知り、自分に合う選択を考えましょう。
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目次
新卒1年目で仲居を辞めたくなる理由
新卒1年目で仲居を辞めたくなる理由は、拘束時間と給料・休み・体の負担・指導とクレームの大きく4つに分けられます。
- 朝から夜まで拘束されても給料が安い
- 土日も連休も仕事で友人と予定が合わない
- 布団の上げ下ろしと配膳で体がもたない
- 所作の指導とクレームで気が休まらない
朝から夜まで拘束されても給料が安い
仲居は朝食の用意から夕食の片付けまで仕事の予定に縛られ、給料が負担に見合わないと感じやすい仕事です。中抜け(朝と夕方以降の勤務の間に長い休憩がある働き方)があっても、再出勤を考えると十分に休めないでしょう。
最初の会社を辞めた若年労働者のうち、「賃金の条件がよくなかった」と答えた人は21.8%でした。(※1)仕事にやりがいを感じていても、給料への不満が退職につながることはあります。
まとめ役や女将になる道も限られており、長く勤めても給料が上がる見通しを持ちにくいことも悩みになるでしょう。
土日も連休も仕事で友人と予定が合わない
仲居は世間が休む時期ほど忙しく、友人や家族と予定を合わせにくい仕事です。大型連休やお盆、年末年始は繁忙期にあたり、休日は平日を中心に交代で取ることになります。
誘いを断ることが続くと、友人と会う機会そのものが減ってしまうでしょう。繁忙期の連勤に加え、交通の便がよくない場所の旅館で寮生活をしていると、休日にも出かけにくく感じられます。
最初の会社を辞めた若年労働者のうち、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」と答えた人は28.5%でした。(※1)仕事以外の時間を思うように使えないことも、若手が職場を離れる理由になっています。
布団の上げ下ろしと配膳で体がもたない
仲居の仕事は立ったり歩いたりする時間が長く、布団や料理を運ぶ負担も重なります。座って作業する場面が少なく、疲れていても体を休めにくいでしょう。
和服で動きながら、布団の上げ下ろしや配膳を繰り返すうちに、腰などに痛みが出る人もいます。接客は好きでも、毎日の仕事を体力的に続けられるか不安になることがあるのです。
所作の指導とクレームで気が休まらない
仲居は身のこなしへの細かな指導と、お客様から直接受ける不満の両方に気を張りやすい仕事です。和服での動き方や礼儀作法を覚える間は、女将や先輩の目が気になり、落ち着けないこともあるでしょう。
担当の部屋を受け持つと、料理の出し方や部屋の準備への不満を自分が受け止める場面もあります。お客様の前では丁寧な対応を続ける必要があり、勤務中は緊張が途切れにくくなります。
最初の会社を辞めた若年労働者のうち、「人間関係がよくなかった」と答えた人は26.4%でした。(※1)年上の先輩との関係に悩んでいるなら、覚える仕事の多さに加え、人とのやり取りも負担になっているのでしょう。
新卒1年目で仲居を辞めても転職できる?
新卒1年目で仲居を辞めても、転職は可能です。
仲居の経験だけで応募できる求人はある
仲居の経験を活かして、ほかの職種の未経験者向け求人に応募できます。丁寧な言葉遣いや立ち振る舞いは、来客や取引先に対応する仕事でも役立つものです。
たとえば、お客様が話しかけてほしいのか、静かに過ごしたいのかを読み取ってきた経験は、相手に合わせて対応する力として伝えられます。料理を出す順番と時間を組み、厨房と連絡を取ってきた経験も、仕事を滞りなく進める段取りの力です。
正社員の採用担当者を対象とした調査では、第二新卒を採用している企業の割合は60.9%でした。(※2)職歴の短い若手を採用する企業もあるため、仲居としての経験を持って次の仕事を探せます。
短期離職は問題にならない
第二新卒向けの求人では、短期離職そのものは問題になりません。短い期間で会社を辞めた人が応募することを前提に、若手を採用する求人だからです。
選考では、相手の話を聞いて受け答えができるか、仕事選びの考えに筋が通っているかが見られます。すぐに成果を出せる経験よりも、学ぶ意欲や吸収力を重視する企業もあるでしょう。
第二新卒を採用する理由として「新卒人材が充足できない」を挙げた企業は53.4%で、最も多い回答でした。(※3)新卒採用で足りなかった若手を迎えたい企業にも、応募の機会があります。
また、新卒で入った会社を3年未満で辞めて転職した若年層のうち、最初の会社の在籍期間が1年未満だった人は48.2%でした。(※4)短い職歴から転職した人もおり、在籍期間だけで次の仕事を諦める必要はないでしょう。
新卒1年目で仲居を辞めていいかの判断基準
新卒1年目で仲居を辞めていいかは、今のつらさが時間の経過で改善されるかを基準にしてください。
つらさの原因と、負担が変わる時期の有無を整理すると、判断しやすくなります。
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| 改善の見込み | つらさの例 | 変化の時期 |
|---|---|---|
| ある | 所作・着付け・配膳の不慣れ、繁忙期の忙しさ、一時的な人手不足 | 習得の目安が立つ時期、繁忙期の終了、決定済みの新人配属時期 |
| ない | 長い拘束に見合わない給料、平日中心の休日、布団・配膳の負担、担当客のクレーム対応 | 時間の経過だけでは変わりにくい |
体調に出ているときは、この表で退職を判断するより先に、医療機関の受診を検討してください。
時間の経過で改善されるならその時期まで待つ
負担が軽くなる区切りが決まっているなら、その時期まで待ってから判断できます。待つ期限を具体的に置くことが大切です。
所作や着付け、料理の説明と提供のタイミングを一通り覚える時期が見えていれば、習得後の負担で考えられます。新人の配属が決まっている場合や、繁忙期の終わりが近い場合も、区切りにしやすいでしょう。
その時期が来てもつらさが変わらなければ、待つ期限を延ばし続けず、転職を考え直しましょう。
時間がたっても改善されないなら転職を考える
勤務や休日の仕組みそのものが合わないなら、転職を考えてよいでしょう。朝から夜まで拘束される働き方や平日に交代で休む仕組みは、仕事に慣れても残りやすいからです。
布団や料理を運ぶ作業も、勤続年数だけでなくなるわけではありません。長く続けた先も同じ負担があるなら、その働き方を自分が望むかで考えることが大切です。
おもてなしが好きな気持ちと、今の働き方が合うかどうかは、分けて考えられます。土日に友人と会う時間や、自分の体を休める時間を大事にできる仕事を選んでもよいのです。
体調に出ているなら先に医療機関の受診を検討する
眠れない、食欲がない、涙が出る日が続くときは、退職を決める前に医療機関の受診を検討してください。疲れ切った状態で、今後の仕事まで急いで決める必要はありません。
受診時には、症状が出始めた時期や、食事・睡眠の様子を伝えましょう。症状だけで自分に病名を当てはめず、体の状態や休養の必要性は医師に判断してもらうことが大切です。
新卒1年目で仲居を辞めた際のおすすめの転職先
新卒1年目で仲居を辞めた際のおすすめの転職先は、次の3つです。
- お出迎えと案内の経験が活かせる受付事務
- 料理を出す段取りの経験が活かせる営業事務
- お客様の求めを先に読む経験が活かせる法人営業
お出迎えと案内の経験が活かせる受付事務
受付事務とは、会社やクリニックなどで来客を迎え、案内や電話対応、簡単な事務作業をする職種です。旅館でお客様をお出迎えし、丁寧な言葉遣いや立ち振る舞いを心がけてきた経験が、そのまま活きます。
相手の様子を見て声をかけるタイミングを考えたり、わかりやすく道順を伝えたりする場面もあるでしょう。座って対応する時間が長い職場では、人と接する仕事を続けながら、立ち仕事の負担を減らせます。
料理を出す段取りの経験が活かせる営業事務
営業事務とは、営業担当者を支え、見積書や受注に関する書類の作成、取引先との連絡をする職種です。料理を出す順番と時間を考え、厨房やほかの仲居と連絡を取り合ってきた経験が役立ちます。
たとえば、依頼された仕事の期限を確かめ、関係する人へ必要な情報を伝えるときに、段取りの力が活きるでしょう。
お客様の求めを先に読む経験が活かせる法人営業
法人営業とは、会社やお店を相手に、自社の商品やサービスを提案する職種です。お客様の様子から求めを考えて先に動いてきた経験は、取引先の困りごとをくみ取る場面で活きます。
丁寧な言葉遣いに加え、相手の話を聞き、必要なことを確かめる姿勢も役立つでしょう。接客で培った気配りを、相手の課題に合う提案につなげられる仕事です。
仲居を新卒1年目で辞めたい方におすすめの転職エージェント
仲居を新卒1年目で辞めたい方におすすめの転職エージェントは、第二新卒エージェントneoです。未経験歓迎の求人を扱い、仲居の経験から強みや向いている仕事を一緒に考えてもらえます。
ほかのサービスも比較したい方は、第二新卒におすすめの転職エージェントも参考にしてください。
対象は19〜29歳の第二新卒・既卒・フリーターなどです。(※5)在籍中でも、転職するかを決める前の相談から利用できます。
「次も同じような負担のある職場を選んでしまわないか」と心配な方もいるでしょう。第二新卒エージェントneoは、社会保険がない企業、離職率が高い企業、若手を育てる環境がない企業とは取引しないとしています。紹介するのは担当者が実際に訪問した企業だけで、職場の雰囲気も聞いてから応募できます。
書類選考の通過率は94.7%です。(※6)仲居の経験を応募先にどう伝えるかも、自己PRや志望動機の作成、書類添削を通して相談できます。
面接の日程調整も任せられ、面談はWEB・電話にも対応しています。登録したあとはそのまま面談の日時を予約でき、地方に住んでいる人も使えます。
転職するか迷っている段階でも相談できるため、まずは選べる仕事を知るところから始められます。登録直後に面談日時を予約できるので、予定を確認して進めましょう。
※5 出典:第二新卒エージェントneo 公式サイト(公式登録画面の対象者)
※6 出典:第二新卒エージェントneo 公式サイト(2023/3〜2024/2に面談した人)
新卒1年目で仲居を辞めるときの3ステップ
新卒1年目で仲居を辞めるときは、転職先を見つける、上司に伝える、退職する、の3ステップで進めてください。
1. 働きながら転職先を見つける
働きながら次の仕事を決めると、収入を保ちながら落ち着いて求人を比べられます。毎日の残業で時間が取れない人や、体調を崩している人は、先に辞めて休んでから始めてもよいでしょう。
仲居は拘束時間が長いものの、中抜けの時間や平日の休みは、応募先の会社の営業時間と重なります。WEB面接に対応している応募先なら、寮や自宅から選考を受けられます。
先に辞めてから探す場合は、生活費を貯金から出すことになります。お金への不安で応募先を急いで決めないよう、休養を優先する必要がなければ、在籍中に転職活動を進めましょう。
2. 内定が出てから上司に伝える
内定が出て、退職に必要な期間を踏まえた入社日が決まったら、直属の上司に退職の意思を伝えてください。同僚や先輩に先に話すと、上司へ間接的に伝わり、話がこじれることもあります。
人手が足りない旅館では、「自分が辞めたら仕事が回らない」と迷うかもしれません。それでも、人員を確保するのは旅館側の役割です。退職するかどうかを、人手不足だけで決めなくてもよいでしょう。
引き止められても、辞める気持ちが固まっているなら変える必要はありません。昇給や配置換えなど、改善の内容が具体的なら持ち帰って考える余地があります。「今は時期が悪い」といった言葉だけなら、自分で決めた方針を優先しましょう。
期間の定めのない契約で働く正社員は、退職を申し出てから2週間で、会社の承諾がなくても退職できます。(※7)強く引き止められても、退職そのものを諦める必要はありません。
自分で言い出せない人や、引き止めが強く話が進まない人には、退職代行を使う方法もあります。退職代行とは、本人に代わって会社へ退職の意思を伝えるサービスです。弁護士に頼めば、有給休暇の消化などの交渉まで任せられます。
自分で辞めると言えないなら
弁護士法人ガイアの退職代行
- 弁護士が会社とのやり取りを代わりに行う
- 有給消化や未払いの残業代の交渉もできる
- 入社したばかりでもLINEで相談できる
※相談は無料。依頼する場合の料金は25,300円から(弁護士法人ガイアの退職代行 公式サイト)
3. 就業規則に合わせて退職日を決める
退職日は、就業規則の申し出期限と、転職先の入社日を踏まえて決めましょう。無理のない範囲で大型連休やお盆、年末年始の繁忙期を避けると、引き継ぎを進めやすくなります。
寮に住んでいる人は、退職に伴う退去の期限と手続きを寮の決まりで確かめてください。次の住まいを決めたうえで、退職日と退去日を調整することが大切です。
入社から6か月継続して働き、全所定労働日の8割以上出勤した人には、最低10日の有給休暇が与えられます。(※8)条件を満たしている人は、残りの日数を確認し、最終出勤日と退職日を相談しましょう。
担当していた部屋の準備方法や常連のお客様の好みを後任へ伝え、引き継ぎを終えて退職してください。
新卒1年目で仲居を辞めたい人のよくある質問
親に反対されても辞めていい?
親に反対されても、退職するかを決めるのは働いている本人でよいでしょう。ただ、次の仕事が決まっていなければ、生活を心配して反対されることもあります。
親には、何がつらいのかに加え、時間がたっても改善しにくいと判断した理由を伝えてください。「働きながら応募し、次の仕事を決めてから退職する」と予定まで話すと、今後の生活を具体的に伝えられます。
ほかの旅館に転職すれば解決する?
女将や先輩との関係が主な悩みなら、ほかの旅館への転職で負担が軽くなることがあります。今の職場の人との関係が変わるためです。
一方、朝から夜まで拘束される働き方や、土日・連休に休みにくい仕組みは、別の旅館でも残りやすいでしょう。人との関係と働き方のどちらがつらいのかを分けて考えると、旅館を変えるか職種を変えるかを選びやすくなります。
1年たつまで辞めないほうがいい?
1年たつまで待たなくてよいでしょう。時間がたっても改善されないつらさがあるなら、転職したいと思った段階から動き始められます。
全産業の大卒者のうち、入社1年目に辞めた人の割合は12.3%でした。(全産業の大卒(2021年3月卒)が1年目に辞めた割合。※9)早い段階で仕事を選び直す人もおり、在籍期間だけを理由に我慢を続ける必要はありません。
貯金が少なくても辞められる?
働きながら次の仕事を決め、最初の給料日までの支出を賄えれば、貯金が少なくても辞められます。まとまった貯金ができるまで、転職を待つ必要はありません。
必要額は、退職日と給料の入金日、住まいによって変わります。次の会社の最初の給料日までに出ていくお金を、次の項目で確かめましょう。
- 家賃・光熱費・食費などの生活費
- クレジットカードやローンなどの支払い
- 寮を出る場合の敷金・引っ越し費用・新居の家賃
給料が入る日には会社によってずれがあるため、転職先の初回の給料日まで確認すると、必要な金額を判断しやすくなります。
新卒1年目で仲居を辞めるときのまとめ
新卒1年目で仲居を辞めたい理由が拘束時間と給料、休み、体の負担、指導とクレームにあるなら、今のつらさが時間の経過で改善されるかを基準に考えましょう。
仲居の経験は、受付事務・営業事務・法人営業でも活かせるため、旅館の接客しかしていないと転職を諦める必要はありません。
働きながら転職先を見つけ、内定後に上司へ伝え、住まいと引き継ぎを整えて退職する流れで進めると、生活への不安を抑えられます。
次の仕事が思い浮かばない方は、第二新卒エージェントneoで、仲居の経験から選べる仕事を相談してみましょう。転職するか迷っていても、面談で選択肢を知ってから考えられます。
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